MSTA設定メモ

原作から逸脱しつつある、シリーズ全体の統一設定。

種族

天使族

実体/非実体の二面性を持つ二元知的生命体。世界の始まりにおいて、神々の創造の技を助けるために最初に創造された知性体である。その頃の天使族は実体を持たない、あらゆる情報と力の流れを制御するエネルギー知性のようなものであったが、神々の創造が終わると肉体を得て種族として独立した。このとき彼らはかつての力とある仕組みを遺伝情報(としか説明できないもの)の中に封じたという。

彼らは『郷』なる閉鎖空間に住まい、人間に似た社会を築いて生活しており、その中に起きるいかなる営み(戦争も含まれる)においても、かつての力が発揮されることは決してない。人間と同様に生殖によって生まれ、加齢し、やがては死ぬ。

しかし、外界から召喚を受けた場合は例外で、彼らは遺伝情報に刻まれたある仕組みと符号に働きかけられることによって召喚に応じる(このとき空間を飛び越える力も、彼らのかつての能力の一部である)。召喚に応じた天使は召喚主が自分を使役する資格ありとみなすと、召喚主との間に契約を結ぶ。この時初めて天使は十全の能力と半永遠的な寿命を獲得することができる。

力を取り戻した天使は代わりに人格や意志を失い、実体/非実体を自由に行き来し、召喚主の純粋な力として振舞うようになる。契約を得た天使の発揮する力は個体によって異なる。また天使が天使を召喚し契約することはできない。契約は召喚主が死ぬか、破棄するまで継続される。

彼らは主に血縁関係によって共同体を築き、その様態は部族国家のそれに似る。血縁の近いもの同士はその身体的・精神的能力の多くに共通点を持ち、契約後に揮う力も似ているが、何故か外見はまったく似ていないことが多い。

祈りの力

巫女姫の血統(複数存在する)が保有する契約後の能力。

それ単体が強力な能力であると同時に、他の天使の能力を制御する上位機構でもあると思われる。

ヒイロ
戦士の部族に属している少年。潜在する戦闘能力は高いが、現在の身分は戦士見習いである。召喚後は地界の戦いにリリーナとともに身を投じ、のちに翔機兵の操士となる。リリーナを救い古代神に対抗できる力を欲して、デュオに契約を迫る。
ミリアルの実弟。
リリーナ
指導者の部族に属し、巫女姫の称号を持つ少女。オズワルドによる郷への襲撃の最中に投降しようとした瞬間、古代神により地界に召喚される。天使族の掟を破って召喚主たる古代神との戦いを決意し、ブリティスに協力する。
ミリアル
守護騎士を務める戦士の部族の青年。オズワルドの襲撃の際にヒイロにリリーナの護衛を命じ、消息不明となる。

死神

実体を持たないエネルギー知性体。その出自からもとは天使とよく似た存在であったと思われる。彼らは神々の創造の技が終わった後も種族を形成せず、情報とエネルギーというリソースを食らい空間を放浪しつづけている。彼らには少なくとも意志のようなものがあるとされ、彼らは他の実体を持つ物体への憑依によって地界に干渉する。

非実体の姿は天使に似る美しい女性とも、黒衣をまとう不死の王ともいわれる。

デスサイズ
未稿

人間族

地界においてもっとも繁栄している種族。

デュオ
聖域に住む法術士。のちに徴兵されてブリティスの従軍術士、冥機兵を得たあとは操士となる。院出身ではないため強力な術は知らないが、野育ちでサバイバビリティが高く、少ない手札をフル動員して窮状を切り抜ける。努力嫌いだが必要とあれば惜しまない。
叔母のヘレンとは年の離れた姉弟のような関係。彼女には頭が上がらない。
ヘレン
デュオの母方の叔母である女性法術士。両親亡きあとのデュオが自活できるようになるまで面倒を見ていた。以降もしばしば彼のもとを訪れて法術士としての教育を与えている。
カトル
亡国ウィナーの継承権を持つ唯一の生き残りであり騎士である。現在はラクロアに身を寄せ、ブリティスの領主代行を務めている。荒地の聖獣グリフォンにしてウィナー国の守護神たるサンドロックと交感し、彼とともに戦場に立つ。のちに斬機兵を得て操士となる。

法術

世界を構成する情報と力の流れの法則を用いて、装置や意志によって一見物理法則を無視したような(しかし暗在系を含めれば合則な)現象を引き起こす術。その起源は不明で、巫女や呪術師と呼ばれる者たちの間で受け継がれてきた知識がどこかの時点で体系づけられたものだろうと考えられている。現在流布している法術史は最近になって生み出された物語に過ぎない。

法術士

法術を行使する人間。法術を扱うのに才能や素質は不要だが、一方で容易に法術に適応する体質を持つ者がいることも事実である。

力が宿ると信じられる髪を長く伸ばし、黒を基調とした長衣を着るのが伝統的。

ラクロアの法術士

ラクロア王国の一部にはある少数民族が住んでおり、現在の民族の侵攻を受けた際に彼らは法術士たちを指導者として結束し戦った。彼らは敗れて聖域と呼ばれる山岳地帯に追いやられる。しかし強力な法術士は連れ去られ、強制的に首都の『院』に居住させられた。ラクロアの法術技術が進んでいるのはこのためであるが、反面重要な技術(特に戦争にしか使いようのないもの)は今でもこの外に持ち出されることがない。

従軍術士

軍事に従事する法術士。従軍の間のみ法術士は騎士と同格の扱いを受ける。報酬も同様(ただしラクロアにおいてはどんなに功を上げても権力や土地、爵位を与えられることはない。となると残りは金・知識・家畜・人間くらいのもの?)。

彼らがつける首甲は儀礼化した鎧、護符は剣や拍車が意味合いだけを残し変化したもので、それらが彼らが騎士と同格であることを示す何よりの証である。彼らは騎士隊に組み込まれるか、または術士のみの特殊部隊に編成されて戦う。より力のある法術士はしばしば参謀や軍師の役割を務める。

機兵

金属の骨格と筋肉、法術による身体制御機構によって造られる巨大な人型兵器。内部に人間が乗り込んで駆動する。鎧を着た人間に似せて造られているが、中には非常に稀少ではあるが翼を持ったものや、獣に似たものも存在する。

機兵を造る技術はラクロアにおいては院とつながりの深い造機廟が独占している。

操士

機兵を操縦する者。操士になるには操縦技術の他に法術との相性も要求される稀少な素質(それは優秀な法術士に要求される素質でもある)が必要である。多くは騎士以上の位を持つが、傭兵も少数存在する。

古代機兵

神々の戦に使われた巨人の骸に法術による制御核(脳や神経を模した身体制御機構)を埋め込み、機兵の外装を着せた物。外見は機兵と同じだが操士を必要とせず、外部から制御核に指令を与えることで動作する。