ザ・インタビューズ再録 デュオについて

以下は以前「ザ・インタビューズ」というサービスにて受けたご質問への回答です。日付を見たら、2011年11月6日となっておりました。今でも考え方は変わっていません。


ヒイロは何となくわかるので(何)、デュオへの愛を語ってください。

「アフターコロニーが生んだ奇跡のキャラデザ」という意味不明のキャッチフレーズが舞い降りてきて回答できそうな気がしてきたので、お答えいたします!

・とりあえず外面から
ものすごく微妙なバランスの上に成立しているデザインですよね。
三つ編みが細くても微妙だし、あれより長くても短くても微妙だし、そもそも常人は腕まくりした僧服に同じ色の乗馬ズボンを合わせようという発想は出ないです。おかげで古びようがありません(同義語:世界のどこにもねえよそんな流行)

デュオは美人さんと思っておられる方にはものすごく怒られそうですが、
彼はデザイン上は美形ってわけではないですよね。
痩せてるくせに頬は丸いし(ああいうラインの顔のキャラ他に知りません)、
目も口も大きすぎるし、表情はひたすら男くさいし、
全体として愛嬌がある感じではありますが、
整っているかどうかは微妙だなあという線上の造形のような気がします。
すみません、石を投げないでください。石を投げn(通信途絶)

※再起動中につき、しばらくお待ちください。

そこがいいんですよ!
そんじょそこらのテンプレじゃない造形が、古びない秘訣なんですよ!!

あと、表情といい、髪でいろいろニュアンスを表現できるところといい、ポーズの自由度が高いところといい、台詞の中二っぷりといい、書く/描く際にも非常に面白くていじりがいがあります。シチュエーションの選ばなさという点では、ヒイロより上だと思います。

・中身も微妙なバランスですよね
好戦的なようで本当は戦いなんかしたくなくて、
工作員として一流のはずなのに、いざ指令以外の行動に出たら小学生以下の発想で、
地球にいるはずなのに心はどこか宇宙に残してきていて、
平和が欲しかったはずなのに、いざ平和になったら人生何に使っていいのか分からなくなって、
誰も傷つけたくないと言いながら、一番そばにいてくれる人を傷つけて、
たまたまマグレで死なないと言いながら本当は殺されて全部楽になりたいと思ってて、
愛なんか知らないと嘯きながら愛が欲しくてたまらなくて、

ああっもうなんて不器用なのこの子は!
そのヒネた根性叩き直してあげるわ!


……知らんうちにFrozen Teardropまで混ざってきているので、FT4巻の印象もついでにお話ししてしまっても良いでしょうか?

デュオのダメ人間っぷりに割とショックを受けた人が多かった中、私はといえば、あんまりショックでも何でもなかったというか、「ずっと言わなかった本音を、よくぞ言ってくれた!」と抱き締めてあげたいような(※相手はオッサンです)そんな感想を持ちました。
時系列的にどこにもつながらず、設定的にもかなり宇宙世紀寄りの外伝「右手に鎌を左手に君を」におけるデュオの印象のヤバさが、ずっと心の中で引っかかっていたからかもしれません。
思えば、外伝の彼は、本編とはかなり異色でした。
母親を知らない天涯孤独の彼は、母の呪縛に葛藤する他人の心象にひたすら無理解で、まさに思春期真っ最中だった私としては、なんとなく恐怖と距離感を覚えたものです。

……あ、最初デュオにハマったにも関わらず、途中からヒイロに傾倒していった理由が今なんとなく分かってしまいました。

所詮外伝扱いだしなあと見てみないふりをしておりましたら、
FTで再登場してきた彼はまさしく外伝の描写を引き摺っておりました。
こんなのデュオじゃないと思ってた私が間違いでした。
いい歳になった今なら分かります。


ちなみに生意気さでは父親の上を行くJrですが、
彼は実質デュオの2周目ルートをやってるようなそんなイメージでして、
デュオが自身の因果に絡み取られてどうにもならなくなった分まで
彼が存分にやり直してくれるんじゃないかと、そんな気がしております。
キャラクターとしては別個の人格ですが、Wサーガの中では実質2人で1人じゃないかなーなどと、そんな風に現状捉えていたり。


なんだかものすごく長くなりましたが、これって愛を語ったことになりますでしょうか?

(初出 : ザ・インタビューズ