2005.06.10 Fri.

リアルタイムW / 第10回

1クール目のクライマックス。

えー、10年前に、2度目にリアルタイムで放映を見た回です。終盤の展開にそりゃあもうびっくりしましたのことよ。

第10話 : ヒイロ閃光に散る

「ゼクス特佐を、あまり特別扱いするのはどうかと思いますが……」
トレーズがトールギスとゼクスをベタ誉めするので、のっけからレディは面白くなさそうです。あ、『特佐』ということは、ゼクスは昇進しましたね。おめでとうございます。『ライトニングバロン』改め『ライトニングカウント』になるわけですね。
「レディ、君はそんなことを気にする必要はない。もっと大局に目を向けてくれたまえ」
トレーズは我慢強い人だなあ。

前々回で連合への復讐、前回で故郷奪還を果たしたゼクスがOZの本部に来ています。
積年の怨恨目標を達成した彼には、もはやOZにいる理由はなくなったのではないかとトレーズは問いますが、
「今のままでは、わたしの新たな名は決まっています。部下殺しのゼクス、と」
「ガンダムか……」
どうやらゼクスは、新たな人生の目標をガンダムの撃破と定めたようです。復讐を終えても相変わらず個人的な怨恨で行動しているゼクスに対し、トレーズは、いつか彼が本名を名乗る日が来ることを期待していると告げます。
遠からず実現される予言ですね。

もちろん、トレーズ様はすべてをお見通しですよ(いきなり心酔者風に)

さて、レディは新型MSトーラスに新しいシステムを組み込むため、シベリア基地への輸送作戦を発表中です。
「新しいシステム? わたしは聞いていないぞ」
ノインは動揺して呟きますが、これはもう少しあとになって出てくる、モビルドールシステムのことかしら。
レディのこの作戦は、ガンダム殲滅作戦を兼ねているようです。

シーンは移って、またしても学校の寮に潜り込んでいるらしいヒイロがPCに向かっていると、何者かからの通信が入ります(メールかもしれませんが)おお、今回は映像つきですよ。
「ドクターJ……!」
なんで身内にそんなに毎回驚くんですか、ヒイロさん。いやまあ、ドクターの風貌は妖魔夜行でいう『びっくり』風味だと思いますけど(恐怖判定もの)何年も付き合いがあるんだから慣れてあげましょうよ。
ドクターJは今回輸送されるトーラスの破壊を命じ、さっさとアウトします。
あら、大げさに登場してくる割には手短でしたね。

「誰だ!」
「お別れの挨拶に来たぜ、どうも嫌な予感がするんでな」
誰何の声とともにヒイロが振り返ると、戸口にデュオが立っています。制服姿のヒイロと違って、すでに僧服を着ています。デュオは、今まではヒイロの行動にお構いなしに、勝手に出撃して勝手に任務を遂行して勝手に戻ってきていたのですが、どういう風の吹き回しでしょうか。
「ヒイロ、空に行ってくれないか。俺は地上の方を叩く」
ルートを2つ発表されていて、一機では片方しか攻撃できないので、協力しようということですね。デスサイズは空を飛べないし。
「こっちも作戦がないとやられるぜ、今度は」
デュオが感じていることは、恐らくヒイロも同じでしょう。
「全機種に言えることだが、組織戦に長けたモビルスーツは、一機もない!」
彼らの行動に協調性の欠片もないということは、レディに完全に見透かされてますので(苦笑)

翌朝、またも学校を訪問したリリーナに、学校の女生徒が数人駆け寄ってきます。
「リリーナさん、大変! 大変なのよ!」
あっ、ここではリリーナは様付けじゃありません。しかしいつの間に彼女らは知り合いになったんですか?
「ヒイロが転校したのね」
どうやら、デュオの存在はリリーナの興味の枠外のようです。
「ヒイロ君とデュオ君、まだお友達にもなっていなかったのに……」
この学校にいたのは、かなりの短期間のようですね。しかしデュオはともかく、ヒイロと友達になるのはしんどそうだなー。
「戦うのね、ヒイロ」
リリーナは呟き、ヒイロを追うことをやめる決心を固めます。
「……私も、自分の戦場へ向かいます」
彼女もついに、戦いの舞台へと。

日は変わって、レディが立案した輸送作戦当日、さっそく陸路ルートにガンダムサンドロックとマグアナック隊が出現し、攻撃を開始します。迎撃に出たリーオーとエアリーズの混成部隊を突破し、マンモス・エクスプレス(MSを運搬するためのバカでかい車輌)のレールを破壊しようとしたところに、エクスプレスからのビーム攻撃を受けてサンドロックが転倒してしまいます。
危うく衝突事故となるところ(やっぱりガンダムも、大質量にぶつかられたらタダでは済まないようです)、突如出現したデスサイズが車輌に組みつき、バーニア全開で力任せに脱線させてサンドロックを窮地から救います。
当然、列車は派手に脱線したあげくに横転し、ドミノ倒しのめちゃくちゃな惨状です。周囲が何もない荒地でよかったですね。しかしなんちゅう荒技か。
「ありがとう! 来てくれたんですね!」
「ああ、でも当てが外れたぜ!」
「ええっ!?」
列車の荷物の正体は、パイロットのいないトーラスなどではなく、戦闘機動をすぐに開始できる状態で待機していたリーオーの大部隊だったのです。

デュオ GMの意地悪!
GM なんですかいきなり(涼しい顔)
デュオ 俺とカトルが遠距離戦できないの知っててシナリオ組んだだろ。最悪じゃないか。
カトル その最悪の組み合わせを選んだのは、ぼくたちですけどね……。

突然見立て風になりましたが、数十機レベルの殲滅戦は、この二機には厳しいなあ……。
もしこれがセッションだったら、「素直に撤退しなさい」というGMの宣言と受け取ります、わたしなら。

一方空路ルートでは、トロワのヘビーアームズが地上からの対空戦闘を仕掛けています。うう、やっぱりヘビーアームズは水中以外はオールラウンドに運用できていいな。
そこに駆けつけてくるヒイロwithウイングガンダム。
思うんですけど、どうしてあなたはいつもそんな風に遅刻してくるんですか。
「ゼクス、01が現れました!」
「ついているな、空路に向かってきたか。ギリギリだが、基地直前で叩ける!」
ノインから報告を受けたゼクスは、トールギスで空路ルートへと迎撃に出撃していきます。

「エアリーズか! いや大きい!?」
リーオー相手にやりたい放題に蹂躙していたヒイロは、新たに飛来するモビルスーツを発見しますが、機種を判別できず、とりあえずバスターライフルで迎撃します(大雑把な作戦)が、持ち前の凄まじい運動性能でたやすく回避されてしまいます。
「速い!」
「我々には、ビームライフルもキャノンも必要ないだろう!」
いや、ウイングはライフルなしだと、デスサイズより弱体化するんですけど……。まあ、ゼクスはウイングに対して、決闘をお望みのようです。みずからドーバーガンを捨て、ビームサーベルで挑みかかります。ゼクスはトールギスを普通に乗りこなすようになったようですが、要は滅茶苦茶な急加減速をやめただけですね。や、それで十分だと思います。
「最強の敵として認め合い戦う! この申し出を受けざるを得まい、ガンダムのパイロットとして!」
どこにどうしてそんな義理がテロリストの側に存在するのか不明です。
「……!」
ヒイロは当たらないバスターライフルを諦め、同じくサーベルを抜いて応戦します。でも、多分、決して決闘がしたかったわけではないと思います。
どうでもいいんですが、サーベルの発光色が違うのは、どういう理屈なんでしょうか。ちなみにOZ側はピンクでガンダム側は黄緑なんですけど、性能差なのか、敵味方識別なのか。色は特定の金属粒子を混ぜて出しているのかしら(適当な考証)
「この戦いはわたしの勝ちだな! 今何の恐怖も感じない! トールギスのすべてを使わずとも、貴様を倒せる!」
そういうことを言う敵役は大抵死ぬと思うんですが。や、Wは死亡直前キーワード(というか、人前を恐れぬ恥ずかしい台詞)を頻発する人間ばかりなので、キーワードでフラグを判別するのはおそらく無意味です。
「プロトタイプ・リーオー! OZが完成していたのか! 梃子摺るかもしれないが、破壊してみせる!」
ヒイロも俄然やる気になっています。いつもへにょっとしているのに珍しい。
「悪いが任務はトーラス破壊だ。行かせてもらう!」
トールギスと対峙するウイングをほっといて、トロワは任務に戻ります。ちっ、薄情者め。

「宇宙要塞バルジを呼べ!」
戦況を見計らったところでレディはOZの宇宙要塞(バカでかい自力航宙要塞)を呼び出します。
「ガンダム各機のパイロットに告ぐ。我々はコロニーをミサイルによって攻撃する用意がある。旧連合のミサイル衛星はすべて押さえた。今我々の手の中にすべてのコロニーの運命があるといってよいだろう」
旧連合はこのミサイル衛星を使って、各コロニーを圧政下に置いていたわけです。レディの脅迫は特に目新しいことではありません。おそらくは遠い過去から、ずっと連合が使ってきたやり口でしょう。
「これは脅しではない。パイロットは今すぐ降伏し、我々にガンダムを引き渡すのだ!」
しかしこれがガンダムパイロットたちには効果絶大で、一気に身動きが取れなくなってしまいます。
「無粋な真似をしてくれる! 戦えんだろう、貴様らは!」
決闘に水をさされたに等しいゼクスもお怒りです。こうしてレディとゼクスの溝はますます深まっていくのです。
「特佐! バカな真似はよすんだ! それはトレーズ閣下の望むところではない!」
ゼクスは直々にレディに通信を入れ、説得しようとしますが、レディはそれさえも跳ね除けます。
「わたしはトレーズ閣下の理想を実現しようとしているのだ!」

ああ、地球を汚染するのがダメなら宇宙はオッケーってことですね。
本気で頭悪いですねレディ・アン

一応女性キャラでは2番目に好きなんですが、初期の彼女は嫉妬のあまりに気が狂ってるので、苦言を呈したいです。トレーズは何でこんな使えない人物を重用しているのか、本気でわかりません。

「レディ・アン特佐、反乱分子の殲滅が目的、民間人を巻き込む戦いを、閣下は望んでいません!」
軍法会議を承知で諫言するノインにも、レディはつかつかと歩み寄って平手打ちを食わせます。
「コロニーなど、わずかな攻撃ですべてが吹き飛ぶ、哀れな者の住む小世界だ」
地球に住んでいる者の、それが本音です。その見下した考えこそが、ヒイロたちのような、子どものテロリストを生み出すのですが。
「何が反乱だ! そのようなもの、わたしが一掃してくれる! ミサイルを発射しろ!」
「おやめください!」
と、急に司令部の全モニタが何者かに乗っ取られ、映像が映ります。
「OZに告ぐ。君達がここまで愚か者の集まりとは思いも寄らなかった」
あ、ドクターJだ。ということは、ガンダムへの宣戦布告を傍受していたということですね。それとも、ウイングが受けた通信をスルーでドクターの元(C-1013コロニーらしい)に流しているのでしょうか。
「宇宙コロニーはOZとの戦いなど望んでおらん。わたし個人が君たちに戦いを挑んでいるのだ」
「出てきたか、反乱分子が!」
「コロニーを攻撃するなどという人道に外れた攻撃も、なりふり構わぬ勝利のためなら致し方ないのだろう。よってここに、降伏を宣言する」
「よし、降伏を認める。ただちにガンダムは投降せよ!」
レディに応えて、ヒイロはガンダムの外に初めて姿を見せます。
「……少年!」
さすがのゼクスも驚きを隠せません。
「この少年が、ガンダムのパイロットなのか!?」
かくいうゼクスも、同じ15歳でMSパイロットになっていたんですが(エピソード・ゼロ)、日系のヒイロは、北欧系のゼクスにもっと年下に映ったのかもしれません。なにしろ初期設定ではヒイロ13歳だったし(姿形は今とそんなに変わらず)
「降伏はする。しかしガンダムは渡せん」
ドクターJの意図を悟ったヒイロはまったく躊躇う素振りも見せず、
「任務、了解……」
ガンダムが敵の手に落ちない道を選択します。

すなわち、自分もろともに自爆します。

「痛い……!」
カトルの持つ『宇宙の心』は、ヒイロの自爆と、それがOZの人々に与えた衝撃をダイレクトに受信し、カトルを苦しめます。

「あのパイロットはここまでやれるのか!」
「コロニーと引き換えに自爆だと!?」
「躊躇いもなく、命を捨てるとは……」

「身体が……心が……!」
「聞こえているかカトル! ここは退くしかない!」
遠く離れているはずのトロワの通信がカトルを現実に呼び戻し、そのトロワは背中から大量出血して瞳孔が開ききっているヒイロの肉体を拾い上げます。ヘビーアームズのごっついマニピュレータで。

なんつー手荒な。

「覚悟がなければもう戦えない。こいつはすべてを受け入れた」
「コロニーが盾に取られたから、か……」
「これ以上は戦えない……!」
悔しがるのはガンダムパイロットたちだけではありません。目の前でヒイロに自爆されたゼクスも相当なショックを受けています。軍人の彼も、生身の敵が目前で自爆するのを見たのは初めてだったのかもしれません。
「早く行け! これ以上手出しができるか!」
ゼクスはトロワを急かし、トロワはその場を去ります。

タダでは済まされないと憤っているレディに、涼しい顔でノインがトレーズの伝言を伝えます。
「特佐、トレーズ閣下から連絡が入りました。『レディ、事はすべてエレガントに運べ』とのことです」
あ、また叱られている。
レディの立案する作戦というのは、なんというか、物凄く力任せでざっくりとしているのですよ。金かかるし。

ヘビーアームズをトラックに積み込んだトロワは、どこかの道をサーカスに向けて走っています。
そのヘビーアームズのマニピュレータには、鮮血を流すヒイロが握られたまんまです。
死体を助手席に乗せるのは嫌ですか。
そうですか……。

追記 : レディ・アンのバックグラウンドに「かつて『炎のアン』と呼ばれた女性レジスタンスと同一人物だという説がある」という設定があるのですが、これがもし真実であれば、彼女の戦い方には納得がいきます。彼女もまた、『必要なものは力ずくで奪い取る』という発想しかできない人間なのですね。テロリストにテロリストのやり方で対抗しては、巻き込まれる人間はたまったもんじゃありませんけれども。
それはそれとして、トレーズは何故そんな彼女を手元に置いているのか? 持ち前の「戦う人間は美しい」という趣味ゆえか、じゃじゃ馬ゆえに育て甲斐があると思っているのか(我らがPC1、指摘感謝!)

2005.06.09 Thu.

リアルタイムW / 第9回

今週までにどうしても追いついておきたかったので、本日もリアルタイムWをお送りいたします。

第9話 : 亡国の肖像

前回ゼクスが工作員まがいの活動でルクセンブルクを制圧したため、統一連合本部は無傷で陥落したようです。
「街の美しさは、誰が支配しても変わりませんね……」
「ノイン、OZは支配が目的ではない。今は、連合勢力から各国家を解放するのが目的だ」
ゼクスは相変わらず聞いたようなことを言っています。どうも本気の発言とは思えず、建前というか、希望を述べているだけのような印象を受けます。

そこへ、ビクトリア基地からオットー特尉が輸送機で到着します。
輸送機の積荷は完成したトールギス。
「ゼクス特尉、お待ちかねのトールギスは、相当な暴れ馬ですよ……!」
テストパイロットを務めたオットーは、トールギスの性能に耐え切れず重傷を負ってしまっています。
あれ、トールギスって20年前は未完成で放置されたのか。知らなかったわ。
ゼクスは新しい玩具をゲットしてなにげに嬉しそうです。

早速出撃するし(いいんかい)

出撃先は統一連合、サンクキングダム基地。
「サンクキングダム……ゼクスの故郷……」
それは、ゼクスの妹である、リリーナの失われし故郷でもあります。

シーンは変わって、体育の授業なのか、バスケットのチームにヒイロとデュオがまざっています。デュオはたいしたことしていませんが、パスを受けたヒイロは地面からバックボードのリバウンドをキャッチしてダンクシュートを決めてしまいます。えーと、バスケ詳しくないのでわからないのですが、けっこう高度な技なんでしょうか? 本人は何気なく無造作にやってるっぽいですが……。
当然目立ちまくりです。

「転校しながら移動するってのはいい考えだよなー。俺たちの歳なら学校に行ってるのが自然だ」
「どういうつもりだ」
「お? 俺は普通にしてるつもりだが」
「目立ち過ぎる!」
やけに怒っていますが、目立ってるのはむしろヒイロです。笑顔全開で女の子に手振ってる(げっと・あてんしょーん)のはデュオでしたが、ヒイロはむしろそっちの方が目立つ振る舞いと思っている模様。というか、自分の運動能力の異常さに気づいてなさそうです。

天然ボケ体質かしら。

校庭の片隅のベンチでサボタージュという、傍目にはのんびりした雰囲気ですが、授業をサボって彼らがやっているのは、実際には対岸の軍事基地の監視です。ああ、やっぱり殺伐としている。
「早いもん勝ちってのはどうだ?」
デュオがヒイロの対抗心を煽っているところに、エンジン音を響かせてピンクのリムジン出現。

あ、リリーナ様だ。

しかしここは中国大陸沿岸部のはずです。聖ガブリエル学園は日本列島の横浜近辺だという噂です。
フェリーですか? 空輸ですか? それともこの時代、九州と朝鮮半島の間に橋がかかってたり海底トンネルがあったりしますか? いらんことですが気になります。

「おい、あれ」
2話でちょろっと顔を見たきりのデュオも、彼女のことは覚えていたようです。ヒイロの名前はつい最近まで知らなかったくせに。
「リリーナ……」
「見つけたわ……」
異様な雰囲気に学校関係者が遠巻きに見守る中、リリーナは何の恐れもなくヒイロの前に出ていきます。
「私、あなたに会いたかったの」
「自分を殺したがってる奴に会いたいなんて、変わったお嬢さんだ」
ヒイロは何故か彼女をまっすぐに見られないようで、視線を外してしまいますが。

またシーンは変わって、ゼクスの部隊は統一連合のサンクキングダム基地に対し、白昼さなかから強襲を仕掛けます。統一連合は軍事力で地球圏の各国家を恐怖政治の支配下に置いてきましたが、近年における軍事力の源はそもそもOZだったわけで、OZが連合に成り代わったところで、各国家から見れば事態はさして変化しないんですけどね。

さて、エアリーズに交じってトールギスで出撃するゼクスですが、じゃじゃ馬のトールギスの性能に、
「重い機体の機動性を、バーニア出力ですべて補う……無茶な話だが、やはり一筋縄ではいかんか!」
本編での扱いはよくわかりませんが、A.C.E.のトールギスだと、単位時間あたりの加速性能は凄まじいですが、その代わりに持続時間がかなり短くなっています。ロケットエンジンみたいな感じとでもいうのでしょうか。そういえば、そういう車ってありましたね。ロケット積んで時速1000km/h以上出せるやつが昔(その代わり減速はパラシュート)
「しかし、サンクキングダムを前にして、無様な戦いはできんのだ!」
ノインは6話の一般パイロットと違って、緊急退避の際には重い装備はさっさと捨てるようです。やはりエアリーズは速さが命なのでしょう。
しかし、一般兵士のエアリーズは回避してても次々撃墜されるのに、ノインやゼクスの機体はホバリングしていても命中すらしないこの不思議。
そのトールギスを駆って、ゼクスは単身司令部に特攻します。
「数多くのモビルスーツを乗りこなしてきたわたしがどうした! 何を恐れる!」
もの凄い加速です。地球の重力を振り切って、ほとんど宇宙でも行けそうな勢いです。

と、ゼクスの頭付近に、「ちゃらららーん」というあの音とともにニタ光が閃きます

※ニタ光…『ニュータイプの光』の略。UCガンダムでニュータイプの頭の付近に出てくる謎の効果。

「……死ぬな、このままでは!」

効果は仰々しいですが、言ってることはかなり普通です。なんのギャグですかそれは。

「このモビルスーツの性能をもってすれば、どんな敵も倒せる! だが、弱点がある。パイロットが生身の人間だということだ!」
トールギスの殺人的な加速によって負傷したゼクスは特攻を断念し、帰投します。

途中トレーズ様の短いシーンがありましたが、それは飛ばして次、マグアナックの野営地です。
夜がすっかり更けていますが、マグアナック隊メンバー全員でカトルを取り囲んで説教大会が開催されています。
「カトル様! あなたの身に何かあったら、コロニーのお父上に何と申し上げればよいのですか!」
いや、カトルとその父上は反りがあわなくてね……。
「そんなにわたしたちは頼りになりませんか!」
「いや、そういうわけじゃないよ……」
「あなたをお守りするために、我らがいるのですよ!」
「わかっていらっしゃいますか!?」
こ、こわい……。カトルは素晴らしく居心地が悪そうです。そこへきてようやく、
「よーし、そこまでだ」
傍で黙って成り行きを見ていたラシードがメンバーを追い払いますが、
「助かったよラシード……」
「……わたしも怒っているのですよそれをお忘れなく」
ものっそい低い声で静かに怒っておられます。おお怖い。
「で、どうですか」
「ぼくも含めて、五機だ。たぶん全機とも、名前は『ガンダム』だよ。彼らは危険で過激だけど、いい人たちなんだ」
そ、そうか……。
「何故そんなことがわかるのですか」
「ぼくにはわかる。―――宇宙の心が教えてくれる
カトルの最大の謎能力、『宇宙の心』の初登場はここだったんですね。GURPSで再現するとしたら何かしら。一種の[感情察知]にも、[直感]のようにも思えます。

またシーンは移って、トロワは自分の職場にウーフェイを連れて帰ってきています。
「あんたたちったら、そんなに黙り込んで楽しいの? もう二時間は経つわよ」
二時間もコンロを囲んで沈黙していたのか、彼らは……。
「無口な子には、無口な友達ができるのね……」
そうでもないと思います、キャスリン姉さん(ヒイロとデュオとか)
その無口なトロワですが、ウーフェイにコーヒーを勧めます。トロワはこれでも、気遣いはガンダムパイロット随一なのです、一応。
「美味くはないかもしれないが」
ウーフェイはそのカップをじっと見て、
「俺にはナタクに乗る資格がない」
どうにも会話が成立していません(笑)

さて、やっとシーンが一巡りしてきて、ゼクスの部隊の野営地に戻ります。
「あのトールギスを甘く見ていたよ。乗り手の潔さがあって初めてその性能を使うことができる。死んでも勝利せよということだ」
『死んでも勝利せよ』というコンセプトはやがて、ウイングガンダムゼロとガンダムエピオンにも引き継がれていくことになります。
「トールギスは我々に必要なのだよ。あの設計思想は、ガンダムと同じはずだ!」
「ガンダム?」
「すべてのモビルスーツの原型となったトールギスの無謀な設計は、ガンダムが受け継いでいる。わたしは乗りこなさなくてはならないのだ。ガンダムを倒すためにな」
ゼクスが交戦したガンダムは、いまだに1話でのウイングガンダムのみですが、どうしてもゼクスはヒイロと互角の条件でもう一度戦いたいと思っているようです。ただ、これって片思いっぽいのですよ。もう一方のヒイロは、たぶん最初の交戦時に乗ってたパイロットのことなんて、忘れてはいないにしても、普段まったく気にしている様子がありませんから。

……えっと、どうもわたし、トールギスは好きでもその周辺の人々についてはちょっと情熱が薄いようです。のでここからは、初心に立ち戻ってあらすじのみ。
そろそろ状況が揃ってくるので、全部の会話を網羅しないと意味がわからないという事態は減ってくると思います。

「OZのためではなく、あなたのために働きたいのです! 命と交換で、勝利を得て参ります!」
ゼクスとノインの物陰で立ち聞きしたオットーは、ゼクスたちに無断でサンクへと単身特攻し、文字通り『死と引き換えに』勝利して基地の制圧に成功します。
「ゼクス王! 万歳!」
いや、それ、本名じゃありませんから。残念。

「男の子を追いかけて、こんなところまで来てしまった。お父様、驚いて?」
海の見えるホテルの一室で、写真に語りかけるリリーナです。本当に独り言が多いなあ。
「悲しみが癒されるまで、ヒイロは私を支えなくてはいけないのに。なのに、逃げてばかり……」
逃げてるわけじゃないと思うんですけどね。「なかなか一緒にいてくれない」という意味では合っていますが。
その時、窓の外で閃光が走ります。そう、ヒイロが転校した学校に近くて、海が見えるということは、このホテルからもOZの海上基地が見えているということです。
そんなところにホテル建てていいんでしょうか。
それはともかく、閃光もとい爆発炎上の原因はリリーナの予想通りヒイロとデュオです。
「任務、完了……」
前回ちょっと進歩したと思ったら、また薄笑いの人に戻ってますよ、ヒイロさん。

「再びこの地に立つまで、13年もかかってしまいました。お許しください、父上」
荒れ果てたかつてのサンクキングダムの宮殿で、ゼクスは最後の王の肖像画と対面します。
「わたしはあなたの完全平和主義の教えに、背く生き方しかできませんでした。―――しかし、あいつならきっと、父上の理想とした国を継げるはずです」

そのリリーナは今、学校も行かずに惚れた男の子を追っかけていますが、そのことを生き別れた兄が知る由もありません。
「もう少しだけ、一緒にいさせて。あなたと同じくらい、強くなれそうなの……」
不憫な兄ちゃん、妹さんはもうちょっと待ってほしいそうですよ(伝言風味)

2005.06.07 Tue.

リアルタイムW / 第8回

前回大崩壊したシナリオを立て直す回。GMふぁいっとぉ。

プロットが3つ交錯するので、複雑な話です。

第8話 : トレーズ暗殺

いつのまにか日が暮れています。
ウーフェイと、いち早く立ち直ったトロワはOZの防衛を突破し、格納庫を破って輸送機を強奪し、他のパイロットを放ってさっさと戦線離脱してしまいます。

一方、取り残された三人はまだ戦線の只中です。
「トレーズの手の上で、遊ばれたっていうのか」
「完全に、やられました……」
ショックさめやらぬデュオとカトルですが、それでもこの二人は、
「こうなったら、あのトレーズを追おうぜ! 今ならまだ間に合う!」
「無謀です! 我々は元々、隙を突くのが作戦だったはずです。今となっては、敵のほうが有利です!」
と多少前向きな思考を見せますが、ヒイロは立ち直れずに敵の攻撃に対しても完全に無抵抗になってしまいます。

また、ニューエドワーズを離脱し、OZの艦隊と合流したトレーズは、ニューエドワーズ基地の処理をレディに一任します。嬉しそうなレディの唇にはルージュが。
あれ、いつの間に? レディはさっそくニューエドワーズ基地付近? のサクラメント基地に通信を入れ、
「諸君らは、ニューエドワーズのミサイルの自爆装置を作動させるだけでよい!」
何ともまあ、とんでもない指令をくだします。
「さすがだな……たかがモビルスーツの破壊のために、基地一つ爆破するとは」
「こんな簡単なことを、今までの連合はできなかった!」
指令を受けたOZの士官たちは誇らしげですが、いやあの、コストパフォーマンス的に壮大に無駄だと思うんですがその作戦。まあ、OZとそのバックについているロームフェラも資金は無限ではないでしょうから、多過ぎる基地を管理しきれなくなるよりは、作戦のついでに放棄してしまった方が都合がよいのかも……やっぱりそんなことないや、これってレディ独断の作戦ですものね。

「この混乱は何事なの!?」
あまりの空の混雑っぷりに、サクラメント付近で着陸の順番待ちをしていたサリィ少佐は「ガンダムが現れたからといって、この慌て方は尋常ではない」と訝しがりますが、部下が傍受したOZの通信で謎が解けます。OZがニューエドワーズ基地を爆破しようとしているので、そこから逃げ出してきた連中が付近の基地に着陸許可を求めて殺到している状況なのです。
それを知ったサリィはすぐに判断を下します。
「すぐ着陸しなさい! ここの砂漠なら、胴体着陸も可能です!」
滑走路の順番を待っている場合ではないと、基地付近の砂漠に強制着陸をかまし、OZが制圧した基地に乗り込みをかまします。

たった5人かそこいらで。

何者だあんたら。

「あなたたちは正気なの? ニューエドワーズにはあなたたちの仲間や、負傷した将兵がいるのよ」
「それこそ名誉の戦死ということになる!」
「クレイジー!」
サリィの罵倒にも動じず、OZ士官は自爆システムを作動させます。
「それは、誉め言葉として受け取っておこう―――元連合軍少佐」
上から下まで、いろいろ狂ってる組織です。腐ってるのとどちらがましかしら。

サリィは部下に士官たちを捕縛させ、自分はニューエドワーズに留まっているガンダムパイロットたちにコンタクトを試みます。ありていに言うと、ニューエドワーズ基地の外部スピーカを乗っ取りにかかります。
「消滅しようとしても、消滅できないくらい、強い人間があそこにはいるのよ!」
「ガンダム……ですか?」
「どうにかして、もう一度会いたいと思っていたのよ。……こんなことになるとはね」

その「強い人間」ですが。
デュオやカトルの奮戦をよそに、いまだに放心していました。
「おいっ! これ以上世話かけんな!」
「あなたのお知り合いは、ショックを受けすぎたんです!」
無抵抗のまま機体ごと吹き飛ばされ、一瞬意識を失いかけるヒイロですが、聞こえてきた声にはっと目を覚まします。
「ヒイロ、聞こえているんでしょう!? 聞いてちょうだい、ヒイロ!」
「ヒイロ……あいつの名前か!」
知らなかったのかデュオ……。
サリィはヒイロの名前を連呼した挙句、基地の大型ミサイルの自爆を阻止するよう依頼します。何でも、カトルの解析によれば、こいつらが爆発すると、基地を中心に半径300kmが灰燼に帰すそうです。

コロニー落としよりタチが悪いです。
どうも300kmというのは、「とても10分では逃げ切れない距離」という意味合いくらいのようですので、たぶん深く考えてはいけないのでしょう。

「爆破を止めて、ヒイロ!」
サリィによって新たなミッションを与えられたヒイロは意欲を取り戻し、ウイングガンダムを駆ってミサイルサイロに急行します。
「ミサイル基地確認! これより突入する!」
ガンダムを飛び降り、単身サイロ内に侵入して爆破阻止に向かいます。
「了解しました……あなたに賭けさせてもらいます」
覚悟を固めるカトルは脱出を諦めてヒイロの成功に賭けをおき、ヒイロの支援に入ります。
ところでデュオ、あなた何もしてませんね……。
「作戦ミスは死だ! しかし、このままでは死ねない!」
ヒイロの思考傾向が「座して死を待つ、もしくは自殺する」から「死が訪れるその瞬間まで抵抗する」にひっそりと変わる瞬間です。……といっても、この後もしばらく彼のスタンスは行きつ戻りつを繰り返すのですが。巨大な事件があって、ばーんと方向転換が起こるのではなく、前進と後退を繰り返しつつもちょっとずつ変化を起こして前に進んでいくのが、ヒイロの成長パターンのようです。こういう成長の見せ方は、少年ものらしいカタルシスは起こりにくいですが、長い目で見ると―――うん、しばらく経つと「ああ、変わったなあこいつ」と思えるのですよ。そんな化学反応は、彼の場合は必ず、他人との接触によって起こるのです。

どうでもいいんだけど、通信機をスパッツに挟むの、やめてくれないかなあ(遠い目)

「こんなことして、無駄なんじゃないか?」
輸送機と滑走路を確保しつつも、デュオは結果に対してわりと悲観的です。彼も諦めが早い方なんだよなあ。
「成功の確率10パーセント……でも、あの人ならやれる!」
対して、カトルは成功したあとのことしか考えません。死んだときのことを考えてもどうしようもありませんしね(アーヴ的ですね)
「わたしは信じるわ。自慢したいの、爆破阻止をやってのける彼を、ヒイロ・ユイを知っていることを」
サリィもカトルと同タイプのようです。……っていうか、知ってるだけじゃないですかサリィさん。

さて、その頃のヒイロですが。
電流の流れる鉄格子を素手でねじ曲げています。
きょ、〈強打〉を使えば、確かにルール的にはできなくもないですが……(GURPS的には、あのサイズの鋼の棒は防護点2~6の間くらい)人間じゃないよー! 性別男に偽装済みの超小型モビルスーツだよー!(何のことやら)
で、1.45秒前で自爆装置の停止に成功しますが、ウイングのもとに戻ってきたヒイロは不満げです。
「惨めな仕事だ……俺の……俺のミスだぁっ!」
まあ、尻拭いのミッションなんてそんなものですよ。
しかもその間にデュオとカトルはとっとと逃亡して、結局置いてけぼりくらってますし。

シーンはトレーズの乗っている戦艦(豪華客船かも…)に移ります。
基地の爆破を失敗したレディは、トレーズに報告に行きますが、逆にトレーズに叱られてしまいます。
「ガンダムに助けられたな。地球は限りある空間だ……無闇に汚してはいけない」
ガンダムパイロットは環境保護に貢献しています(本当かよ)
「人間とは小さな生き物だ。抹殺することは誰にでもできる。そんなことを望んではいけないのだ」
そうおっしゃるあなたは、つい数時間ほど前に、連合の首脳部を抹殺していたような……。
「君はもう少し、OZを学んでくれたまえ……」
「OZを……学ぶ……」
首尾一貫しないトレーズの言動に、レディは相変わらず意表を突かれっぱなしです。
めちゃめちゃ声が動揺していますよ。

ああ、やっとここまでで半分です。

キャッチが終わって、舞台はルクセンブルク。ナイロビを制圧したゼクスたちが、次に向かった場所です。確かここは連合の本部があったんじゃなかったかしら。
この基地にはダイゴ准将という男がいまして、まあ絵に描いたような小物です(准将なのに…)
「完璧なシステムも、使う人間に隙があれば、いずれその城も陥ちるでしょう」
うそぶく准将の背後から、脈絡なくゼクスが登場。
「ゼクス・マーキス……!」
「やはり、ご存知でしたか。連合時代、あなたのわたしに対する警戒心が異常に強いので、そうではないかと思っていました」
銃口を突きつけられ、准将は言い訳を口走りますが、ゼクスは聞く耳持ちません。
「時代なのだ! 戦争が、わたしにそうさせたのだ! サンクキングダムを攻撃したのは、わたしの意志ではなく、連合全体の意志であったのだ!」
准将は、かつてサンクキングダムを連合が攻撃し、王族一族を虐殺したときの総指揮官だったようです。いくら軍隊の中の出来事とはいえ、それをゼクスは許すことができません。なぜなら、
「……ミリアルド・ピースクラフト!」
彼こそはサンクキングダムの遺児のひとり、つまりリリーナの兄であり、幼かったリリーナと違い、当時のことを記憶している唯一の王族の生き残りであるからです。
「安らかに眠れ、怒れるミリアルド・ピースクラフトよ……」
准将を撃ち殺し、復讐を遂げたゼクスはもうひとりの自分の立場に別れを告げます。

シーンがOZの艦隊に戻って、いきなり輸送機が二機、艦隊にコンタクトを求めてきます。その輸送機の所属は、ニューエドワーズ基地。
思い切り敵だと気づいたレディはリーオーやキャンサーで迎撃に出ますが、カミカゼかまして突っ込んできた輸送機から出現したガンダム(シェンロンとヘビーアームズ)に蹂躙されまくられてしまいます。
ところで、艦隊のコードネームが『ビッグローズ』って、トレーズ様の趣味ですかーっ!?

「いい気になるなガンダム、これ以上先に行かせはしない!」
「誰も俺を止めることはできん!」
レディ自身も高機動リーオーでウーフェイに一騎打ちを挑みますが、技量はともかく、リーオーではどうしてもガンダムに力で劣ります。
「酔うな、己の戦いに! もういいだろう! お前では俺に勝てない!」
「ガンダムのパワーがこれほどとは、おのれ!」
その時、トレーズの乗る豪華客船が暢気な汽笛を鳴り響かせます。
「お前の上官は、俺と戦いたいのだ。……いいだろう、ここでケリをつけてやる」
ウーフェイの好きな言葉は「ケリをつける」のようですね。
「トレーズ様、危険です! ここを離れてください!」
レディはトレーズを遠ざけようと説得を試みますが、逆にトレーズからコクピットをハックされ、モニタとスピーカのコントロールを奪われてしまいます。

で、全面に映し出される青空、草原、雪をいただく山の峰々。
さえずる鳥の声。
テレビの前では大爆笑。

ご愛用の環境ビデオですか。

「後は任せてくれたまえ」
「トレーズ様……」
上司にいいようにいじられっぱなしのレディが、だんだん可哀想な人になってきました。

一方、レディのコクピットで起きたことを知らないウーフェイはトレーズとの生身の決闘に挑みます。
コクピットから持ち出してきた抜き身の青龍刀(危ないなあ)VSレイピアという異種競技っぷり。
「俺の名はウーフェイ!」
「トレーズ・クシュリナーダ……」
ところがウーフェイあっさり敗北(早!)
「わたしの勝ちだ」
「……殺せ!」
ウーフェイも潔すぎる人間だなあ。
「今ここで俺を殺さなければ、何度でもお前を殺しに来るぞ!」
「それは楽しみだ……またお手合わせ願おう」
トレーズの超余裕を目前で見せつけられ、ウーフェイは逃げるようにしてその場を去ります。
はっはっは、いたいけな少年にトラウマを植え付けましたね、トレーズ様。

2005.06.06 Mon.

リアルタイムW / 第7回

思い入れ度数↓なので、あっさりと行きます(すみません)
まあ、理由はおいおいにでも。

見立てセッション的には、今回の話は、
「OZの陰謀を暴き、連合首脳の平和論者の抹殺を阻止するシナリオのはずが、要所でファンブル振りまくってシナリオ大崩壊」
という感じです。

第7話 : 流血へのシナリオ

「OZの上層部すべてが、ニューエドワーズ基地に集まるという情報頻度を巧妙に増加させておきました」
のっけからマスターシーン、もといトレーズにレディ・アンが報告する場面から始まります。しかし、自分で「巧妙に」と言ってしまうレディの自信がよくわかりません。巧妙かどうかは第三者が評価することじゃないのか。
ちなみにレディは、自分が嫌いなゼクスを作戦中心地域から遠ざけておくことも忘れません。
「これで人々は、迷うことなく歴史に身を委ねることができる……」
トレーズ様のお言葉なので理解困難ですが、翻訳すると「これで世界は戦争状態に突入ですよ、はっはっは」てところでしょうか。

では、ちょっと見立ての振りをしてみましょう。

デュオ マスターシーンを見せたってことは、これは罠だって気づけってことかな?
GM さあ、どうでしょうか。疑問に思うなら、それぞれ〈情報分析〉判定をしてみてください。
デュオ えー、いきなり判定だけ? ヒントないの?
GM ありません。
ヒイロ (ころころ)任務了解。ニューエドワーズ基地……そこにOZが集結する。

ここに早速引っかかっているネズミが一匹ガンダムパイロットがひとり。

トロワ 俺も失敗だ。
カトル ぼくも成功していません。
ウーフェイ 何だお前ら。俺は成功しているぞ。
デュオ あれ? ウーフェイ以外全員失敗してる?
GM (げ、やばいなあ……今回はOZの陰謀を暴いて、連合首脳の抹殺を阻止するシナリオだったのに……やっぱりヒント出すべきだったかしら)

今回のGMは、明らかに情報の出し方を誤っているようです。

そんな散々な判定の結果、トロワがサーカスから姿を消します。
あ、カトルもマグアナック隊にいない……と思ったら、
ラシード「カトル様……せめて一言相談して欲しかったです」
置いていかれたラシードたちが打ちひしがれて嘆いているその頃、
カトル ニューエドワーズはカリフォルニアにあるんですね? じゃあ、フェリーの出港待ちの間に電話をかけます。
GM で、電話?
カトル はい。「サンフランシスコ・スターリーホテル? 部屋を予約したいんですが、子どもひとりでも構いませんよね」
デュオ 何超マイペースにホテル取ってんだ。
ガンダム同伴しつつも、どうも半分リゾート気分のようで、シリアスな雰囲気がブチ壊しです(笑)

ヒイロとデュオは手近な連合軍基地の輸送機を強奪して太平洋横断を敢行。
正確にはヒイロが分捕った輸送機に勝手にデュオがデスサイズを積み込んできたのですが。
「デュオ!」
「今度の仕事は絶対ヘマしたくないからな。たまにはいいんじゃないのか」
成功したいからヒイロに便乗するというのは、よくわからない思考回路です。
「……勝手にしろ!」
「あいつ……俺の名前覚えやがった」
エラい嬉しそうなデュオですが、実はこの時点でデュオ、まだヒイロの名前を知りません。どこまでムチャクチャなんだこの人たちの人間関係は。
「本当にわかっているのか、今度の任務の重さを」
「わかってるさ、OZを叩き潰す絶好の機会だってことがね」
「今までとは違う。OZという組織の頭を叩き潰すんだ」
どうもガンダムパイロットというのは、情報分析のエキスパートではなさそうだというのはわかるんですが、彼らに任務を下している背後の連中のほとんどが、今回の偽情報を見抜けなかったのが不思議です。でも、ガンダムパイロットたちが熟慮もなしにこの作戦に飛びついた理由は何となくわかります。
「ああ、そうすれば、宇宙に帰れる……」
生きて帰れぬ覚悟で地球に降りてきたとはいえ、故郷に帰れるかもしれないという希望は、今更降って湧いたようなものなだけに、余計に彼らの判断能力を狂わせてしまったようです。

さて、渦中のニューエドワーズ基地に実際に集結しているのは、OZではなく地球圏統一連合の首脳部でした。彼らの会議の議題は、軍備縮小と最終的な軍備解除についてです。
「コロニー側が我々に不信を抱くのも当然と思われる。この不信を拭うために、我々は早急に対話を始めるべきなのだ。コロニーだけではない。同じ対話を、わたしは全世界に対して始めなければならないと考えている」
何他人事みたいな顔して言ってるんですかこのオッサン、いや失礼ノベンタ元帥。コロニーどころか、地球上の各国家に対して敷いてきた恐怖政治体制に責任を持つのは、最高司令官のあなたじゃないんですか。
いや、もしかしたら元帥になったのはつい最近かもしれないので、他人事みたいな物言いは百歩譲っても、どうして「もうやめようぜこんなこと」という結論に達したのか教えていただけないでしょうか。
ガンダムが来たから?
外務次官がひとり殺されたから?(殺ったのは実際はOZですが)

ちょうどその時、ニューエドワーズ基地にガンダム四機が一斉攻撃を仕掛けます。一斉攻撃といってもチームワークの存在しない彼らのこと、勝手に気ままに暴れまわるガンダムが四機いるってだけの話です。
「半端じゃないぜ、この防衛ラインは!」
「10倍以上だ! 予想数値を遥かに上回っている……!」
最強のイメージが強いガンダムですが、どうも一度に数十機を相手にするのは想定外の事態のようです。A.C.E.でも10機以上の敵機に囲まれたら墜ちますよ、ええ。
「今日は話はしない! ぼくの方が不利だから!」
どうやらカトルは、いつでも平和愛好というわけではなさそうです。

そして、かすかにGMが頼みの綱にアテにしているウーフェイは、登場してくれる気配がありません。

「レディ、役者は揃った。我々も幕を上げるとしよう」
トレーズの命令を受け、レディは全世界に散ったOZの部隊に作戦指令を下します。
クーデターを起こし地球圏統一連合を内部から制圧する、その作戦名は『オペレーション・デイブレイク』。「夜明け」とは、ものすごいOZの自信っぷりが伺えます。
革命の気配は、己で察しろ!
ノインも4話から壊れたまんまですなあ……。
「創り上げることは素晴らしい。しかし、その足場作りにしては、血生臭過ぎないのか……」
なんか疑問めいたことを言っていますが、実行している時点で同類です。
そして、MSを降りたゼクスは降伏勧告のバラードを演奏中です(違)
「我々は一人でも多くの同志を必要としている。連合の時代は終わりなのだ。真の統一は、我々OZがこの手で生み出さなければならぬ。新たな秩序をともに築こうではないか」
何だか台詞が棒読みくさいと思ったら、
「……我ながら、よくやるな」
やはり自分でツッコミ入れつつの空演説でした。

襲撃を受けている真っ只中のニューエドワーズ基地では、連合の首脳陣がOZの兵士の誘導に従って避難をしていました。OZのエンブレムと認識信号を持つシャトルに。ああ、どっからどう見てもです。
おまけにその罠に誰も気づきません。
「あれだ!」
唯一飛翔できるウイングガンダムが、離陸しつつあるシャトルに猛然と襲い掛かります。
早まるな! 若者よ!
元帥、何故さりげにパイロットが若いってこと知ってるんですか!?
哀しげに言い放つ元帥ごと、ヒイロはビームサーベルでシャトルをぶった斬りかまします。直後シャトル大爆発。
「任務、完了……」
爆発の残光を浴びつつ満足げにつぶやくヒイロですが、このときはまだ自分がしでかしたことを知りません。
いや、わたしは、元帥がイノセンスとは全然思っていませんが。

「さっきはミサイルの挨拶どうも。今度はこっちから行くぜ!」
一方、地上に残ったガンダムたちも、互いに潰し合いを始める始末です。まったくあんたたちときたら(以下省略)
そこに、火炎放射を振りまきつつカッコよくシェンロンガンダムが登場。
「貴様ら、まだ無意味な戦いに飽き足りないのか!」
「なんだと!?」
「わかっているのか! 貴様たちは、まんまとOZの罠に乗せられたのだぞ。貴様たちは連合の平和論者たちを一掃してしまったんだ!」
そういう大事なことはもっと早く言いに来なさい。っていうか、ヒイロがやっちまう前に登場していれば英雄だったのに、目立つところを明らかに間違えています。

さて、他の首脳とは別に、トレーズの専用機で脱出したセプテム将軍ですが、元帥たちの死を受けてコロニーへの宣戦布告の演説を終えると同時に、レディ・アンに労いの言葉をかけられます。
「ご苦労でしたセプテム将軍。これであなたの出番は終わりです」
「何!?」
直後、なぜか機体の床が抜けて、セプテム将軍が機外に叩き出されます。
どういう仕掛けなんだそれは。間違って作動したら大惨事じゃありませんか。
「迫真の演技でした。退場していただくには少々惜しいとのことです」
不気味な笑いを顔に張り付かせたまま、レディは遥かな地上に落下していくセプテム将軍に拳銃でとどめをさします。
「トレーズ様の足元を、血で汚すわけにはいかない……」
え、え、えげつないー!

「すべてはOZの企みだった。踊らされたのだ、トレーズ・クシュリナーダの手の中で」
OZの企みを破るのがガンダムパイロットたちの任務だったはずが、ガンダム折り込み済みの企みを打ち破れなかったことで、パイロットたちはすっかり意気消沈してしまいます。ウーフェイだけが元気です。
「それでも俺はOZと戦う。例え独りでもあろうともな」
カットによって青空だったり夕焼けだったりはっきりしないのが、今回の話の最大の謎ですね……どっちなんだよ。

どうしてウーフェイだけはOZの情報操作を見抜けたのか、どうしてそれを前もって知らせなかったのか、セッション的にはひとり正しい情報を掴んでいるくせに、どうして他のプレイヤーに助け舟を出さなかったのか(いきなりメタですみません)いろいろ謎と不満の多い回です。でもそれを説明していたら、30分じゃとても足りないんだろうなあ。連合首脳部の他人事っぷりもそうですが、ほんの一言でも説明があったら、かなり印象が違ったと思えるだけに、余計にもったいないと思います。

2005.06.02 Thu.

リアルタイムW / 第6回

しばらく間が空いてすみませんでした。忙しくなると一気に筆が鈍ってしまいます。

あらすじ書くにしても、見立てセッションに書き換えるにしても、さくっと面白いところだけ抜き出せればいいんですが、この頃のWって15分1話くらいの勢いでプロットが進むので、カットするにも決断が必要です。

さて、今回はいい話ですよー。リリーナの変化とヒイロの動揺っぷりが楽しい回です。というか、一番最初にリアルタイムで視聴した話なので、個人的に思い入れもひとしおです。

第6話 : パーティ・ナイト

リリーナが自宅に戻ると、家の前には大勢の報道陣が詰めかけていました(事件後によく見るあれ)リムジンに食らいついてまでコメントを取ろうとしたり、カメラを向けたりする報道陣に対しリリーナは無視を貫きます。しかもリポーターたちの発言はどいつもこいつも全くの無神経です。これもよくあることですね。
「勝手なことばかり言って。お父様が何のために亡くなられたのか、誰もわかっていないわ」

夜になり、やっとリリーナは母親の前に姿を見せます。これは……説明はないけど、しばらく部屋に引きこもっていたのでしょう。
「いつか、こんな日が来るような気がしていました。―――お父様は最期に、何か話されましたか?」
「……いいえ、お父様は何も」
「リリーナ。あなたにお話があります」
「お母様! あなたはお母様です! ずっとお母様でいてください!」
ずっと実の親子だと思っていたのに、父親に「あなたは本当の子ではない」と言い遺され、間もおかず今度は母親に告げられて、それをすんなり受け入れ、耐えられる子どもなんてそうはいないでしょう。

一方、その父親を暗殺したレディ・アンとその指示を出したトレーズ閣下ですが、今度は取り逃がしたリリーナの暗殺ミッションを立てています。トレーズ様はなにげに、廊下に飼っていた小鳥を勝手に逃がしています。……ど、どういう意味ですかそれは?

舞台は戻って、ヒイロやリリーナの通う学校の学園祭の日の夕方です。何やらドレスアップした学生が大量に発生しています。こ、ここはどこなんだ? プロムでもあるのか?
そんな日ですが、常在戦場のヒイロは部屋に閉じこもって、転校手続きというか自分が存在していた証拠となるデータの抹消処理に余念がありません。ところが、外から聞こえてくる楽しげな笑い声に惹かれて、思わず手を休めて窓の外を見に行ってしまいます。
ヒイロ「(自嘲気味に)……俺には関係ない
デュオ「ウソだー!
カトル「今、めちゃくちゃうらやましそうな顔してましたよ」

同じ頃、校庭での立食パーティに制服(喪服)姿でリリーナが現れます。
「リリーナ様……このたびは、何て言ったらよろしいか……」
「やはりパーティの気分ではありませんわ。この世のすべてが悲しくて……」
報道を聞いて事件を知っている取り巻きの少女たちは、リリーナに声をかけるものの、やはり事件の真実は知りません。リリーナは、母の前と彼女らの前ではまったく態度が違います。
「ありがとう皆様。でも、いつまでも悲しんではいられません。今日、この日より強く生きましょう。泣いてばかりでは父に嫌われます」
リリーナは公私の区別がはっきりしている人間ですが、上流階級ゆえに友達付き合いも「公」区分に入ってしまうんでしょうね。あと、帰宅から確実に一日以上は経過しているので、その間に決心も固まったのかもしれません。それこそ、悲しんでばかりでなく、強く生きなければ、と。
と、シリアスなところ失礼しますが、少女たちの言葉より、リリーナは男子生徒たちの噂話に気を取られてしまいます。
「ヒイロが転校する」という一言だけで、いきなり男子寮のヒイロの部屋に押しかけるリリーナ様。
いつもの突拍子のないリリーナです(笑)

さて、そのヒイロの部屋ですが、ヒイロはひとり黙々と荷造りをしています。荷物はスーツケース3つ分です。あーたほとんど手ぶらで転入してきたくせに、どこからそんなにモノが湧いてきましたか。
身軽なイメージの強いヒイロですが、案外モノをほいほい買って部屋を散らかす困った人かもしれません。
「また戦いに行くの? 次の任務はどこかしら?」
だから、どうして工作員のNGキーワードを口にしますかリリーナ様。焦ったヒイロに銃口を向けられてしまいます。ここのヒイロの制服の裾を払って背中から銃を抜く動作が好きですよ。
「ドクターJに会ったわ」
ヒイロも、ドーリアン外務次官暗殺の報には接しているでしょうが、リリーナが自分の関係者と会っていたとは知らなかったようで、思い切り無防備な顔を見せてしまいます。悪く言うと、間が抜けています。
「あなたでも、驚くことあるのね。私は、初めて会ったときから、驚かされてばかりだけれど」
銃を向けられていようが、リリーナは以前までのリリーナとは違って動揺すらしません。
「ここで私を殺したらまた騒ぎになるわ。それは、困るのではなくて? せっかくの学園祭ですもの、あなたも楽しんでいって。せめてダンスが終わるまで」
あなた「も」なんですね。リリーナは、ヒイロが今夜去っていくように、自分もまた去る決意を固めているようです。戦いの世界に出て行く前の最後の思い出にか、リリーナは優雅な仕草でヒイロをダンスに誘います。

その頃のウーフェイ。
「警戒が甘すぎる。自業自得だ」
暴れていました(棒読み)
何気にウーフェイは任務の頻度が高いような気がします。

その頃のトロワ。
キャスリンの投げナイフショーの的にされていました(棒読み)
「この子、怖いってことを知らないの!? 死を呼んでいるんだわ!」
しかしトロワ、勤労青年としてその態度はいけてないと思うんだけどどうなんですか。

シーンは戻って学園祭のダンスの時間です。会場の片隅で、ヒイロとリリーナがペアで踊っています。ヒイロはやっぱり仏頂面です。あのねえ羨ましそうに見てたくせに(以下省略)
「見て、リリーナ様が!」
「お元気になられたのね!」
「でも、ドレスもご用意できたらよろしかったのに」
いいえ、私見えます。リリーナ様のドレスが!」(なぜか全員笑顔
リリーナ様だけなのね。リリーナの取り巻き少女たちにとって、ヒイロは割とどうでもいい存在のようです。ま、転出していっちゃうしね。
ところが当の本人たちの会話ときたら、
「ヒイロ、私は知りすぎたわ。やっぱり殺されるのね」
「ああ」
「何もわからないまま死ぬのは嫌だった。でも今は違う。あなたの戦う気持ちがわかる」
だから無防備はよせと(以下省略)
「私も、今ヒイロと戦っている」
「俺と……」
さ、殺伐とし過ぎている……(涙)しかしW屈指のラブラブシーンも、にわかに聞こえてきた爆音にあっという間に吹っ飛んでしまいます。
「あれは、OZのモビルスーツ輸送機! ここが発見されたのか!」
「ヒイロ!」
ヒイロは耳もいいんですね。いいソナー手になれそうだ。

「戦争が始まったんだ!」
「コロニーが攻めて来たのか!?」
OZの攻撃により、学園祭は一気に炎の燃え盛る修羅場と化します。大混乱の中でしかしリリーナは、軍のモビルスーツに対し、突如出現したガンダムが応戦していることに気づきます。

その頃のカトル。
「やはりそうだ。ぼく以外の誰かが、OZの施設を破壊している……」
そのうちの一機はトロワなんだけど、今ナイフ投げの的にされてます(笑)
「会ってみたいなあ……みんなに」
会って大変な苦労を抱え込むことになるとは、このときのカトルは知る由もないのでした。

その頃のデュオ。
サルベージ船のクルーの宴会を尻目に、デスサイズの上に寝転んで月の表側を眺めてます(L2からだと割と殺風景な裏側しか見えません)
「コロニーじゃ月がはっきり見え過ぎて、まるで墓場みたいだった。俺はいつまで、この月を見ていられるかなあ」
ああ、そんな死亡直前キーワード((c)ヒース兄さん)な台詞を言って(汗)そんなんだから、「放映途中で死亡退場」の噂が絶えなかったんだよー。
「強がってばかりで、あいつも人生もっと楽しめばいいのに。生きていられるうちにな。……どうしてるかな、あいつ」
ラブ&戦闘シーンに参加させてもらえないGMへの恨み言に聞こえなくもありません。デュオはリリーナとのフラグ立てそこなってるしね。

またシーンは戻って、OZ相手にヒイロが大暴れ中です。コクピットごとリーオーなます斬り、バックステップでミサイル攻撃に対して[能動防御]の[よけ]+3、「装備が重過ぎるんだっ!」とGMの出すNPCにダメ出ししつつ[チャンバラ・アタック]。本当に容赦がありません。
「ヒイロ……?」
自分の前に立ちはだかるウイングガンダムを見て、リリーナはパイロットがヒイロであることを察します。
「リリーナ……!」
ヒイロがぼけっとしている間に背後からミサイルが突っ込んできてウイングガンダム被弾、リリーナの背後にあった校舎も爆発して、巨大な瓦礫が生身のリリーナの上に降り注ぎます。
それを見たヒイロは咄嗟に機体を投げ出し、シールドを突き出してリリーナを瓦礫から守ってしまいます。
ヒイロ「……何をしているんだ、俺は! こいつは死んでくれた方がいいはずなのに!」
デュオ「だったらトドメ刺せば?(あっけらかん)」
トロワ「PC同士で殺戮しようとするのはデュオだけで十分だ」
デュオ「えー」
こうして見ると、リリーナの成長に対してヒイロは3話からさっぱり進歩してませんね。相変わらず表層意識では「彼女を殺さなければ」と思っていて、無意識のレベルでは「彼女を死なせてはならない」と思っていて、そのギャップを自分で受け入れられない。受け入れる余裕もない。
ヒイロ「何故だ……何故なんだあっ!」
自分の戸惑いっぷりを責任転嫁するように、引き抜いたシールドでエアリーズを叩き潰すヒイロ。すみません本当にウチの子が(OZの皆様に申し訳ない)

「まさかと思っていた敵が現れたのだ。戻ってきたまえ、レディ」
全機全滅の報に熱くなるレディに、トレーズから作戦中止命令が入ります。でもそれは、実はノインの差し金です。ノイン、いったいどうやって、あの若タヌキ野郎(閣下のことさ)の気を変えさせたのでしょうか。閣下の考えていることがいまだによくわからないだけに気になります。「ゼクスに借りを返す」というのも理由のひとつに過ぎないだろうし。
あっ、小鳥帰ってきた(どうでもいい)

またまたシーンが戻って戦闘後。リリーナがあんまりヒイロの名前を連呼するもので、ヒイロは思い余ってリリーナを殺そうとしますが、またしてもそれができません。かわりに盾を突き出し、リリーナの前に片膝ついてしまいます。
「なぜ殺せないんだっ!」
あのねそれって騎士の忠誠のポーズ(以下)
かくして今後ずっと続く「リリーナのケツをヒイロが追っかけ回す」という構図が、ここに不動のものとなります。
「逃げないで……お願い、ヒイロ」
まあ……その、何だ。がんばれ、ヒイロ。